フィラリアってなんだろう?

「フィラリア」とは、犬糸状虫といわれる寄生虫のことです。

 

フィラリアは蚊が媒介することによってイヌ科の動物に感染します。

フィラリアは犬の心臓や肺動脈に寄生し、

心臓に負担がかかり最終的に心不全をもたらします。

 

心不全を起こすと、それに伴って全身の臓器(肝臓・腎臓・肺など)の

機能不全を起こします。

症状

慢性症状:発咳・運動を嫌う・貧血などです。


急性症状:血色素尿(赤ワイン色)、腹水、

                突然倒れるなどの症状を起こし死に至ります。

検査

フィラリアにかかっているかどうかは、動物病院で調べることができます。

血液検査、X線検査、超音波、心電図検査などです。

予防

1ヵ月に1回のお薬を蚊が発生する4月下旬~12月まで飲ませていただくだけで100%かかることはありません。

 

ただし1年に1回、血液検査によりフィラリアに感染していないかの検査が必要になります。検査によりいないことを確認してから初めて「飲んでも大丈夫」ということになります。

なぜかというとフィラリアがいるのにお薬を飲んでしまうとショック症状を起こし、場合によっては死んでしまうこともあるからです。

←これがなぜかは動物病院の先生にお尋ね下さい。長くなるので

 

当院ではチュアブルといったお肉タイプのものや錠剤、背中につけるスポットタイプのものをお出ししています。

 

 

チュアブル(お肉タイプ)

ミルベマイシン(錠剤)

レボリューション(スポットタイプ)

の三種類あります

 

「プロハート」という

1回の注射で1年間の効果が持続するものも

あります。

治療

フィラリアに1度感染してしまうと、

完全に駆除するまで多くの時間が必要となります。


ただ、感染=死ではないので治療と予防により症状を抑えることが可能です。

予防が大事な病気ですのでしっかり予防しましょう。

よく「うちの子は蚊取り線香を焚いているから大丈夫!!」

という飼い主さまの声を聞きます。


確かに蚊取り線香には、蚊に対する忌避効果がありますが、

はたして十分でしょうか?


キャンプなどに行って蚊取り線香をいっぱい焚いていても

必ず朝には刺されていますよね?


蚊取り線香を焚いて、フィラリア予防も行えばさらにいいのではないでしょうか?